- 9月 1, 2026
【高血圧は“自覚症状がない”から危険】放置しないために知っておきたいポイント
こんにちは。
やまなか内科・内視鏡クリニックです。
健康診断や家庭血圧で、
「血圧が高いと言われたけれど、特に症状がないから大丈夫」
と思っていませんか?
実は高血圧は、自覚症状がほとんどないまま進行し、心臓・脳・腎臓などに負担をかける病気です。
症状がないからといって放置するのではなく、血圧を適切に管理することが、将来の脳卒中や心筋梗塞などの予防につながります。
この記事では、高血圧の基準や原因、放置することで起こりうる病気、治療や生活習慣の改善について、わかりやすく解説します。
■ 高血圧とは?
高血圧は、血圧が慢性的に高い状態をいいます。
日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg以上の場合、高血圧と診断する基準となります。
- 診察室血圧:140/90mmHg以上
- 家庭血圧:135/85mmHg以上
血圧は測定する環境によって変化するため、診察室での血圧だけでなく、家庭で測定した血圧も重要です。
例えば、診察室では血圧が正常でも家庭では高い「仮面高血圧」などもあります。
そのため、普段から家庭血圧を測定しておくことをおすすめします。
「高血圧の基準」と「治療目標」は違います
高血圧と診断される基準と、治療によって目指す血圧は同じではありません。
治療では、原則として
- 診察室血圧:130/80mmHg未満
- 家庭血圧:125/75mmHg未満
を目標とします。
ただし、年齢や持病、治療中の薬、副作用などによって、目標値を調整することがあります。
■ 高血圧はなぜ起こるの?(主な原因)
高血圧には、さまざまな原因があります。
● 生活習慣によるもの
- 塩分の多い食事
- 肥満、特に内臓脂肪の蓄積
- 運動不足
- 飲酒量が多い
- 喫煙
- 睡眠不足やストレス
などが血圧上昇に関係します。
特に日本人では、食塩摂取量が多いことが高血圧の大きな要因の一つです。
● 病気が原因となっていることもあります
高血圧の中には、別の病気が原因となっている「二次性高血圧」もあります。
例えば、
- 腎臓の病気
- 原発性アルドステロン症
- 甲状腺などの内分泌疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
などです。
特に、若い年齢で血圧が高い場合、急に血圧が上昇した場合、薬を使ってもなかなか血圧が下がらない場合などには、こうした病気が隠れていないか確認することがあります。
当院では、高血圧を含む糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などの生活習慣病の診療を行っています。
詳しくは以下のページもご覧ください。
👉 生活習慣病についてはこちら
https://yamanaka-naika-clinic.jp/lifestyle_related.html
■ 高血圧を放置するとどうなる?
高血圧の怖いところは、自覚症状がないまま血管や臓器へのダメージが進んでいくことです。
長期間にわたって血圧が高い状態が続くと、以下のような病気のリスクが高くなります。
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
- 心筋梗塞・狭心症
- 心不全
- 慢性腎臓病・腎不全
- 大動脈瘤・大動脈解離
血圧を適切に管理することは、こうした心臓や脳、腎臓の病気を予防するうえで重要です。
■ 高血圧ではどんな検査をする?
高血圧の診療では、血圧の値だけでなく、高血圧の原因や、すでに臓器への影響が出ていないかを確認することが重要です。
必要に応じて、
- 血液検査(腎機能、血糖・脂質など)
- 尿検査(蛋白尿など)
- 心電図
- 胸部レントゲン
- ホルモン検査などによる二次性高血圧の評価
- 腎臓・腹部の超音波検査
- 睡眠時無呼吸症候群の検査
などを行います。
すべての検査を一律に行うわけではなく、血圧の程度や年齢、症状、既往歴などを考慮して必要な検査を選択します。
「なぜ血圧が高いのか」「血圧による臓器への影響がないか」を確認することで、その方に適した治療方針を考えることができます。
■ 高血圧の治療
高血圧の治療では、生活習慣の改善と、必要に応じた薬物療法を組み合わせます。
【1】生活習慣の改善
まずは日々の生活を見直すことが大切です。
- 減塩を心がける
- 野菜や果物などを取り入れたバランスのよい食事
- 適正体重を目指す
- 定期的に運動する
- 飲酒量を控える
- 禁煙する
- 睡眠や休養を十分にとる
特に減塩は重要で、食塩摂取量は1日6g未満を目標とします。
体重が増えている方では、体重を適正な範囲に近づけることも血圧の改善につながります。
生活習慣を見直すことで、血圧の改善が期待できます。
【2】薬物療法
生活習慣の改善だけでは十分に血圧が下がらない場合や、血圧の値・合併症などから薬物療法が必要と判断された場合には、降圧薬を使用します。
代表的な薬には、
- Ca拮抗薬
- ARB/ACE阻害薬
- 利尿薬
- β遮断薬
などがあります。
どの薬を使用するかは、血圧の値だけでなく、年齢、腎臓や心臓の状態、糖尿病などの合併症、他に服用している薬などを考慮して決定します。
必要に応じて複数の薬を組み合わせることもあります。
■ 「症状がないから大丈夫」は危険です
高血圧は、血圧がかなり高くなっていても症状がないことがあります。
そのため、
- 健康診断で血圧が高いと言われた
- 家庭血圧を測ったら高い値が続いている
- 血圧が以前より上がってきた
- 血圧の薬を飲んでいるが、なかなか下がらない
という場合には、一度医療機関で相談することをおすすめします。
健康診断で血圧の異常を指摘された方は、健診結果を持参してご相談いただくこともできます。
当院では、神戸市の特定健診をはじめ、各種健康診断にも対応しています。
👉 健康診断についてはこちら
https://yamanaka-naika-clinic.jp/checkup.html
■ 高血圧が気になる方はご相談ください
やまなか内科・内視鏡クリニックでは、高血圧をはじめとした生活習慣病の診療を行っています。
- 血圧の評価
- 血液・尿検査などによる合併症の確認
- 必要に応じた二次性高血圧の評価
- 一人ひとりに合わせた薬物治療
- 食事や運動などの生活習慣のアドバイス
などを行っています。
「健康診断で血圧が高いと言われた」
「家で測ると血圧が高い」
「血圧の薬を飲んでいるけれど、これでいいのか不安」
そんな場合でも、お気軽にご相談ください。
高血圧は、症状がないうちから適切に管理することが大切です。
一緒に無理なく続けられる血圧管理を考えていきましょう。
👉 やまなか内科・内視鏡クリニックの診療案内はこちら
https://yamanaka-naika-clinic.jp/
■ 参考文献
- 日本高血圧学会.高血圧管理・治療ガイドライン2025
- 日本高血圧学会.高血圧管理・治療ガイドライン2025 発刊のお知らせ
https://www.jpnsh.jp/topics/827.html
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者様の診断・治療を行うものではありません。血圧の値や症状、持病などによって必要な検査・治療は異なります。