• 5月 14, 2026
  • 5月 15, 2026

便潜血陽性と言われたら──その意味と内視鏡検査が必要な理由

こんにちは。やまなか内科・内視鏡クリニックです。

健康診断や大腸がん検診で行われる「便潜血検査」。 結果が “陽性” と出ると「どこか悪いの?」「がんだったらどうしよう」と不安になりますよね。

今回は、便潜血陽性が何を意味するのか、そしてなぜ症状がなくても内視鏡検査(大腸カメラ)が必要なのかを、専門医の視点からわかりやすく解説します。


■ 便潜血検査とは?

便潜血検査は、便の中に混じっている目に見えない微量の血液を調べる検査です。

大腸がんは早期に発見すれば高い確率で治癒が望める病気です。この検査は「大腸がんスクリーニング」として非常に有効で、体への負担がなく簡単に受けられるため、毎年の検診項目に組み込まれています。

■ 便潜血「陽性」=「がん」ではありません

陽性という結果は、あくまで「消化管のどこかで血液が混じった可能性がある」というサインです。血が混じる原因には、大きく分けて以下の2つがあります。

● 良性の原因(過度に心配しすぎなくてよいもの)

  • 痔: 最も多い原因の一つです。
  • 大腸炎: 腸の粘膜に炎症が起きている状態。
  • 一時的な粘膜の傷: 硬い便などによるもの。

● 放置してはいけない原因(治療が必要なもの)

  • 大腸ポリープ: 放置するとがん化する恐れがあります。
  • 大腸がん: 早期発見が何より重要です。

統計的には、陽性の10人に1人はポリープやがんが見つかると言われています。「おそらく痔だろう」と自己判断せず、正確な原因を特定することが大切です。

■ なぜ「再検査」ではなく「大腸カメラ」が必要なのか?

「もう一度、便の検査(再検査)をして、陰性なら大丈夫ですよね?」というご質問をよくいただきます。

しかし、便潜血の再検査はおすすめしません。 がんやポリープは毎日出血するわけではないため、たまたま2回目が「陰性」と出て、病気を見逃してしまうリスクがあるからです。

一度でも陽性が出た場合、実際に腸の中を直接確認できる「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」が唯一の確実な診断方法となります。

▼ 大腸カメラを受ける3つのメリット

  1. 確実な診断: 粘膜の状態を直接観察し、ポリープやがんをその場で判別できます。
  2. 予防と治療: 発見したポリープをその場で切除することで、将来のがんを予防できます。
  3. 苦痛の軽減: 当院では鎮静剤や最新の細径スコープを使用し、眠っているような状態で検査を受けられます。

■ 「症状がないから大丈夫」が一番危険です

実は、大腸がんや大きなポリープがあっても、初期段階では自覚症状が全くないことがほとんどです。

  • お腹は痛くない
  • 便通に異常はない
  • 目に見える血便はない

このような状態でも、内視鏡検査をすると進行した病変が見つかるケースがあります。「症状がない」ことと「異常がない」ことは別物だと考えてください。

■ 早期発見で大腸がんは「治る病気」へ

大腸がんは、早期に発見・治療を行えば90%以上の確率で治るとされています。 出典:国立がん研究センター がん情報サービス(※外部サイトへリンクします)

逆に、検査を先延ばしにしたことで進行した状態で見つかるのは、非常に悔しいことです。便潜血陽性は、体からの「一度詳しく調べておこう」という貴重なサインなのです。


■ 便潜血陽性と言われたら、早めにご相談を

便潜血が陽性だった場合は、結果が出てから1〜2か月以内を目安に大腸カメラの予約をしましょう。

当院では、患者様が安心して検査を受けられる体制を整えています。

  • 内視鏡専門医による精密な検査
  • 富士フイルム社の最新内視鏡システムを導入
  • 苦痛の少ない鎮静剤を用いた内視鏡検査
  • 当日その場でのポリープ切除に対応

不安なことや気になることがあれば、お気軽に当院へご相談ください。

やまなか内科・内視鏡クリニックの予約 | いつもの医療が変わるアプリ melmo

やまなか内科・内視鏡クリニック 078-453-1210 ホームページ