逆流性食道炎とは、胃の内容物(胃酸など)が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
近年、食生活の変化や高齢化に伴い、患者様が増えている身近な消化器疾患です。
逆流性食道炎は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋の働きが弱くなることで起こります。
※症状には個人差があります。
診断には胃カメラでの食道の観察が重要です。
当クリニックでは、症状のある方には積極的に胃カメラを提案させていただきます。
治療の基本は、生活習慣の見直しです。
また症状や重症度に応じて、下記のような胃酸分泌を抑える薬を使用します。
多くの場合、内服治療により症状の改善が期待できます。
当クリニックでは個々の患者様の病態にあった治療を提案させていただきます。
食道がんは、口から胃へ食べ物を運ぶ「食道」の粘膜から発生するがんです。
日本では主に扁平上皮がんが多く、早期には自覚症状がほとんどないのが特徴です。
進行すると治療が難しくなるため、早期発見が非常に重要ながんの一つです。
早期の食道がんでは、症状がほとんどありません。
進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
これらの症状がある場合は、早めの検査が必要です。
なお食道がんの診断には、胃カメラが最も重要です。
健診で異常を指摘された方や、症状がある方には積極的に内視鏡検査を行います。
食道がんの治療は、がんの進行度(ステージ)・病変の広がり・全身状態などを総合的に判断して選択されます。
治療法は大きく分けて、内視鏡治療・手術・化学放射線療法があります。
それぞれ以下のような特徴があります。
早期の食道がんで、がんが粘膜内にとどまっている場合には、内視鏡による切除(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESDなど)が可能なことがあります。
ESDは外科手術と比較して体への負担が比較的少ない、食道を温存できる、早期発見であれば根治が期待できるなど様々な利点があります。
がんが進行している場合には、外科手術による切除が行われます。
病変の位置や進行度に応じて、食道の一部または全体を切除し、再建を行います。
手術が難しい場合や、再発予防、進行がんに対しては、抗がん薬による化学療法や放射線療法を組み合わせた治療が行われます。
胃カメラの結果、食道がんが疑われる場合や診断がついた場合には、提携病院と連携し、適切な治療につなげます。
食道裂孔ヘルニアとは、胃の一部が横隔膜にある「食道裂孔」と呼ばれる穴を通って、胸の方へはみ出してしまう状態のことです。
加齢とともに増え、逆流性食道炎の原因の一つとして知られています。
なお軽度の場合は、自覚症状がほとんどないこともあります。
食道裂孔ヘルニアの治療は、状態によって以下の治療に分けられます。
治療の基本は、生活習慣の見直しです。食べ過ぎや就寝前の飲食を控える、食事摂取後すぐに横にならないなどの生活習慣の見直しで多くの方は症状が改善します。
症状が強い場合には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)、カリウムイオン競合型酸分泌抑制薬(P-CAB)などの胃酸分泌を抑える薬を使用します。
多くの場合、手術は必要ありませんが、症状が強く内科的治療で改善しない場合には、手術が検討されることもあります。
当クリニックでは、胃カメラにより食道や胃の状態を評価し、症状に応じた治療を行っています