胆のう結石(胆石症)とは、胆のうの中に石(胆石)ができる病気です。
胆汁の成分バランスが崩れることで石が形成され、多くの場合、腹部エコー検査で発見されます。なかでもコレステロール胆石が多く、日本でも増加しています。
胆のう結石は無症状のことも多いですが、結石が胆のうの出口や胆管を塞ぐと症状が現れます。
重症化すると、急性胆のう炎や胆管炎を引き起こすことがあります。
診断をつける場合は、腹部超音波検査で結石の有無を調べます。
また血液検査で肝・胆道系酵素の数値をチェックすることもあれば、腹部CT等の画像検査を行うこともあります。
無症状の場合は、経過観察を行うことがあります。
ただし、以下のような場合には治療が必要となります。
当クリニックでは、腹部エコーや血液検査を用いて評価を行い、入院治療が必要な場合は提携病院への紹介も含めて適切な対応を行います。
胆のうポリープとは、胆のうの内側の壁から盛り上がるようにできる病変の総称です。
多くは腹部エコー検査で偶然発見され、良性のものがほとんどです。
胆のうポリープにはいくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| コレステロールポリープ | 最も多く、良性で経過観察となることが多い病変です。 |
| 炎症性ポリープ | 胆のうの炎症に伴って生じることがあります。 |
| 腺腫性ポリープ | まれですが、悪性化の可能性があるため注意が必要です。 |
胆のうポリープは、ほとんどの場合自覚症状がありません。
したがって、患者様ご自身が発症に気づくことはなく、健診などによる腹部エコーなどで発見され、指摘されることで分かるということがほとんどです。
多くの胆のうポリープは治療を必要とせず、定期的な経過観察を行います。
しかし以下の場合には、より慎重な評価や専門医療機関への紹介を検討します。
当クリニックでは、腹部エコー検査を用いてポリープの大きさや形状を評価し、適切なフォローアップを行っています。
慢性膵炎は、膵臓に慢性的な炎症が繰り返し起こることで、膵臓の組織が徐々に壊れ、線維化していく病気です。
進行すると、消化酵素やインスリンの分泌が低下し、消化不良や糖尿病を引き起こすことがあります。
発症早期は無症状なことが多いですが、進行すると様々な症状がでてきます。
慢性膵炎の診断には、問診、診察及び以下の検査を組み合わせて行います。
慢性膵炎の治療は、進行を抑え、症状を和らげることが目的となります。
第一に行うこととして、以下の生活習慣の改善が挙げられます。
また痛みや下痢症状が強い場合、以下の治療を行います。
また、症状の原因に膵管狭窄や膵石などがある場合には、内視鏡治療や外科的治療が検討されることがあります。
当クリニックでは、腹部エコーや血液検査を用いた評価を行い、必要に応じて提携病院と連携し、適切な治療につなげます
急性膵炎は、膵臓に急激な炎症が起こる病気で、強い腹痛を伴うことが特徴で、治療が遅れ重症化すると命に関わることもあります。
早期診断と適切な治療が非常に重要な疾患です。
急性膵炎が疑われる場合、以下の検査を行います。
腹痛、膵酵素上昇、画像上の膵腫大の3つの項目のうち2つを満たせば急性膵炎と診断されます。
急性膵炎の治療は、入院での加療が原則となります。
まずは、十分な輸液、鎮痛薬処置、抗菌薬処置(必要に応じて)を行います。
重症急性膵炎では、全身管理目的に集中治療や専門施設での管理が必要となる場合があります。
また症状が改善したあとも、原因によってそれぞれ以下の対応が必要となります。
| 原因 | 治療方法 |
|---|---|
| 胆石 | 内視鏡治療や胆のう摘出術 |
| アルコール | 禁酒指導。 |
当クリニックでは、腹痛や血液検査所見から急性膵炎が疑われた場合、速やかに精密検査・入院加療が可能な医療機関へご紹介します。
膵臓がんは、膵臓にできる悪性腫瘍です。
膵臓はお腹の後ろの方(後腹膜)に位置しており、初期段階では自覚症状がほぼなく、早期発見が難しいがんとして知られています。
進行すると周囲の血管や胆管など消化液の通り道に進展し、痛みや発熱、皮膚の黄染など様々な症状が出てくることがあります。
他の消化器癌と比較して比較的進行が速いがんとしても知られており、現在早期発見の方法が色々な施設で模索されております。
初期には症状が出にくいですが、進行に伴い以下の症状がみられます。
膵臓がんが疑われる場合、以下の検査を行います。
特に初期の検査として、腹部エコーでの主膵管(膵液の流れる通り道)拡張が、膵臓がんを早期発見する所見として重要です。
膵臓がんの治療方針は、がんの広がり(切除可能性)と全身状態を総合的に評価して決定されます。
現在は、画像検査により切除可能性に基づく分類が用いられています。
がんが膵臓内にとどまり、重要な血管への浸潤がない、または軽度の段階です。
そのため、根治を目指した治療を行います。
がんが周囲の血管に部分的に接しているおり、そのまま手術すると、がんが残る可能性がある段階です。
治療を組み合わせることで切除を目指します。
具体的には、術前化学療法(±放射線療法)を行い、がんを小さくしてから手術を検討します。
がんが主要血管に強く浸潤している、または他臓器に転移がある段階です。
外科的切除は困難であり、主に病気の進行を抑え、生活の質を保つ治療が中心となります。
当クリニックでは膵癌が疑われる場合は化学療法、外科手術両方とも対応が可能な提携病院と連携し速やかにご紹介します。